ECサイトを構築する前に知っておきたいこと

うちの会社もECをしよう!ネットショップだ!と社長から突然言われてやることになってしまったけど何から手を付ければいいかわからない!というご担当者様に届けたい、ECサイト構築シリーズその1です。

そもそもECサイトとは?

ECとはElectronic Commerce、「電子商取引」の事です。つまりECサイトとはネットショップの事ですね。

ECサイトを構築するにあたってまずは「何で構築するのか」を見ていきましょう。

ECサイト構築基盤の選定

かっこよく言ってみましたが、簡単にいうとどんなツール・システムを使ってECサイトを構築するのか、という事です。「構築できたらなんでもいいや」というわけにはいきません。

というのも、どういったシステム・カートを使うかによって売上の作り方も大きく変わってくるからです。

大きくわけて、

1.モール系(楽天市場やyahooショッピング等)
2.Saas型カートシステム(futureshopやmakeshop、ショップサーブ等)
3.インストール型カートシステム(EC-CUBE等)

があります。そして上記のどれで構築を進めるかで構築の手軽さはもちろん、構築後の売上にも必ず影響があります。

例えばモール系は最初の売上を作りやすいという特性があります。何故なら実店舗と同じで、ショッピングモールに出す方がお客さんは圧倒的に増えます。誰も知らない土地にポツンとお店をかまえたところでそもそもその土地に来てくれる人が少なければ、分母で勝てないのです。

潤沢に広告費を使えるのであればブランド感を全面的に押し出したかっこいいECサイトを独自ドメインで運用するのも良いと思います。でも新規参入でどうなるかわからない場合に大きな広告費を使えるケースは少ないです。なので初めてECサイトを構築する場合はモール系をおすすめします。

モールでECサイト構築

楽天市場やyahooショッピングなどを代表とするモール系ですが、モールで構築となると厳密にはECサイト構築というよりはECサイト開店というようなイメージになります。何故ならモールの場合はだいたいモールが出しているマニュアルに沿って設定を進める事で開店・販売スタートが可能だからです。開始するだけならhtmlやcss等の小難しい知識は必要ありません。

また、サポートデスクがありますので、困った場合には教えてもらうことも可能です。

冒頭でも触れた通り、モールは売上に繋がる仕組みが既に出来上がっています。商品力があればそれほど手をかけなくてもどんどん売れてしまう事もあります。

この面においては独自ドメインの自社ECサイトで初売上をあげるより、圧倒的に簡単です。

ただ、売上をどんどん伸ばしていきたい場合にはそれなりに広告コストがかかります、ほったらかしで売れるなんて事はまずないと考えてください。

注意事項としては、商品によってはモール上で取り扱えないものがあったりもします。そういったところをクリアすればモールは売上を作るまで最短のコースだと思います。

Saas型カートシステムでのECサイト構築

futureshopやmakeshop、ショップサーブなどのSaas型と呼ばれるカートシステムでの構築を行う場合に、テンプレートを利用した簡易構築と上級者向けの構築があります。

また、独自ドメインでの運用が可能なので、一国一城の主感は溢れます。ですが独自ドメインでのサイト構築は誰も通らない道路にいきなり店がポツンと出来るようなものです。勝手にお客さんは来てくれません。google等の検索エンジンで上位を目指すか、広告等で予算を使ってきてもらうしかないのです。

モール系よりは手数料等ランニングコストが低い等のメリットもありますので、既に販売経路が存在しているケース等の場合には選択肢として非常に良いです。

各カートシステムには構築用のテンプレートが用意されています。それを使用すれば専門的な知識が必要なくモールと同じようにマニュアル通り設定することで構築が完了します。しかし他で見たような見た目のサイトになってしまいます。

htmlやcssの知識等がある場合には上級者向けの構築に挑戦してみてもかまいません。システムにもよりますが、自由度もそれなりに高いので自分の理想のサイト制作が可能です。また、モールのルールに縛られる必要もありません。いくら以上の購入は送料無料にしなきゃ、と強制されることもありません。そういった意味での自由度も高いです。

設定周り等はサポートデスクさんが教えてくれますが、htmlやcssに関しては基本サポート対象外なのでご注意ください。

ただここは専門的な知識、経験値がないとなかなか難しいところではありますので、そんな時はぜひアプロ総研にご相談ください(宣伝も忘れない優秀な鷹Pです)

インストール型カートシステムでのECサイト構築

こちらが一番ハードルが高いです。有名なところではEC-CUBEやwordpressを使用した構築等です。もちろん初期構築もそれなりのハードルではあるのですが、やはりこちらも標準テンプレートがあったりするので、それほど知識がなくても構築は可能だったりします。そして自分でやってしまえば圧倒的に安価で完成させることが可能です。費用もレンタルサーバー代のみで安いところを選べば月500円とかでも運用自体は可能です。(決済代行とか契約するとその限りではないです)

ただご注意いただきたいのは、EC-CUBEやwordpress等のオープンソースシステムを使用すると運用開始後に何かトラブルがあっても誰も助けてくれないという事です。もちろん親切な人がコミュニティで教えてくれたりはしますが、基本自己責任です。

例えば、がんばった結果月商100万に達しました。ここでお客様から使いにくいとご指摘をいただいていたヘッダーをちょっとカスタマイズしてみよう、ネットにやり方も載ってたのでできるはず!と思って自分で触ってみた結果、サイト全体が動かなくなってしまったなんてこともよくあります。

コミュニティ上で質問をしたところ解説してくれたけど、そもそも解説の言葉の意味がわからなくて手も足も出ない。なんて事になってしまいます。

何故そんなことが起こるかというと、モール系やSaas型と違い、プログラミング要素が介入してしまうからです。触った覚えないのに壊れてしまったなんて事もよく聞きます。

一つカンマを間違って消してしまった、それだけで壊れてしまったりするのがプログラミング言語です。

大きな予算があって専門の業者さんに依頼をするのであれば、運用保守契約等もありますので良いと思いますが、そうでない場合にはいつか破綻してしまう事もあるので、手軽に出来そうという認識でスタートしてしまうのはあまりおすすめはしません。

まとめ

今回はどういったシステムを利用して構築するのかという所に言及してみました。

書いてて思いましたが、全体的に一長一短です。ただ現状における最適解というのは存在します。

「予算が潤沢に使える・使えない」「既にブランド価値が高い」「長い目で売上を考えていける、いけない」等の状況に応じてどういったシステムを利用すべきかが変わります。

まずは現状の把握をした上で販売計画を考えてみてください。そうするとどのシステムが最適なのかが見えてくると思います。

とはいえ、それもなかなか難しいと思うので、困った時はぜひアプロ総研へ!!!!!(最後まで宣伝を忘れない素敵な鷹Pです)

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