MovableType.netとその他のMovableTypeの違い 解説編
MovableType.netってご存知でしょうか?そもそもMovableType自体はご存知でしょうか?
MovableTypeとは20年くらい前からある、ブログやサイトを管理しやすくするためのCMSです。
CMSとはなんぞやっていう話はまた機会があれば書くのですが、当時有料CMSでは飛びぬけてシェアを持っていたツールです。
そんなMovableTypeから、「MovableType.net」というサービスが登場したのです。今回はそんなMovableType.netについてのお話です。
楽しみですねぇ。楽しみですねぇ!!!
MovableType.net以外にもMovableTypeがある?
先述した通り、そもそもMovableType.netはわりと最近できたサービスで、元々はMovableTypeというCMSがあり、そこからの派生です。
MovableTypeには大きくわけて以下のような種類があります。
MovableType ソフトウェア版
MovableType クラウド版
MovableType.net
ちょっとどれが何かわかりにくいかもしれませんが、色んな形でのサービス展開を行っているのですね。
2つの観点から違いをまとめてみましょう。
1.CMSとしての仕組み
MovableType.netは全く別の仕組みですが、ソフトウェア版とクラウド版のMovableTypeはどこまでサービスとして提供するかの違いだけで、基本的には同じです。
2.料金や支払いの仕組み
MovableTypeソフトウェア版はライセンス買取で、最初にいくらって形で支払います。
それに対してMovableTypeクラウド版とMovableType.netは月額or年額でのお支払いになるのですね。
この違いはなんぞやって話なのですが、クラウド版とMovableType.netはサーバースペース自体もサービスに含まれるので、保守的な意味合いでもずっと費用を支払う必要があるのですね。
次はMovableType.netをメインにそれぞれとの違いを見ていきましょう。
MovableType.netとMovableTypeの違いって何だろ?
大きく違うのは「再構築」と「プラグイン」
MovableTypeをずっと使ってた人はMovableType.netを使うとまず戸惑う事があります。それは「再構築」という概念が消え去っている事です。
ちょっと掘り下げるとそもそもMovableTypeには他のCMSと大きく違う部分があります。それがこの「再構築」という仕組みに関係するのですが、一般的なCMS(例えばwordpress)はページ自体が動的に出力されています。
動的ページとは何かというと、そのページにアクセスされたタイミングでそのページに埋め込まれたプログラムがデータベースを見にいき、条件に沿ったデータを取得、画面に展開という事が行われるようになっているページです。
逆に静的ページとはそもそもサーバー上に各ページが存在し、条件によって内容が変わらないページです。
ちょっと語弊があるかもしれませんが、簡単な表現をしてしまうと、
・アクセスしている間だけページが生成されているのが動的(wordpress)
・アクセスしていない間もページが存在し続けているのが静的(MovableType)
です。
ではMovableTypeはどのタイミングでページを生成しているのか?そう、それこそが「再構築」なんですね。
再構築というボタンがMovableTypeの管理画面上に存在します。それを押すと管理画面に入力した内容を元にファイルとしてhtmlをサーバー上に物理的に生み出してしまうのです。
これが実は当時のSEO事情にはすごく重要な意味がありました。今のように各検索エンジンのクローラーが優秀ではなかった為、wordpress等の動的なページに対してのクロールに対して、正当な評価が出来なかったのです。
MovableTypeは静的なページを物理的に生み出しているので、サーバー上にしっかりファイルが存在し、正当な評価を受けられる=SEOに強いということだったのです
そんなMovableTypeの代名詞ともいえるような「再構築」という仕組みなのですが、MovableType.netには無くなってしまいました。
つまりMovableType.netはwordpressと同じ動的な仕組みに変わったのですね。
これは現在の世間の事情としてSaaS型というスタンダードなサービス展開をする為と、クローラーの進化によって静的ページの優位性が薄れてしまった事にも関係しているのだろうと鷹Pは思っていますがほんとにそうかは知らないです。
また再構築という大きな違い以外にもMovableTypeでは当然のように使用される「プラグイン」の概念も無くなっています。
基本的にはMovableType.netの中で完結する構築しか出来ない、その変わりにMovableTypeでプラグインとして存在していた機能を標準装備しているという感じです。
マニアックなプラグインの代替機能はありませんが、メールフォームやページャー等、一般的な機能だけどプラグインを使用しないと実装が難しかった機能はMovableType.netには標準機能として存在しています。
MovableType.netとMovableTypeクラウド版の違いって何だろ?
これが非常に混同されやすい、そして説明をしてもわかってもらいにくい!
MovableType.netとMovableTypeクラウド版の違いなのですが、月額もしくは年額を支払い、サーバー運用までやってくれるという所は同じです。(厳密にはMovableType.netはSaaS型なのでサーバー運用という概念は若干違うかもですが・・・)
まずMovableTypeクラウド版についてですが、こちらはMovableTypeの開発元のシックスアパート社が
- サーバーを用意してくれる
- MovableTypeソフトウェア版をそこにインストールしてくれる
- さらにそのサーバーの自体の運営管理をシックスアパート社がしてくれる
という類のものであくまでMovableType自体はソフトウェア版と同等のものです。
次にMovableType.netですが、これは先述した通りSaaS型のサービスなのでそもそもMovableTypeソフトウェア版とは似て非なるものです。
世間でのクラウドというふわっとした認識が余計ややこしくしてしまっているのかもしれませんが、どっちもクラウドやんけ!!っていう解釈によりMovableType.netとMovableTypeクラウド版が混同されてしまう事がよくあります。
まぁどっちもクラウドっちゃクラウドなわけですが、出来る事であったり仕組みは大きく違うので、お間違いのないようにご注意いただければと思います。
まとめ
総合しての話にはなりますが、MovableType.netは他のMovableTypeに比べても申し込みから構築までにおいて、圧倒的に手軽です。その分出来ない事はあったりもしますが、よほど複雑な機能を入れたいという場合以外の一般的なサイト構築・ブログ構築においては問題となることはないかと思います。
今までMovableType.netで7サイトくらい構築してきましたが、構築自体は特に大きな問題にあたる事もなく、スムーズに納品まで完了しています。MovableTypeソフトウェア版より出来ない事は多少は多いのかもしれませんが、出来ないと割り切りやすいので出来るかどうかわからない調査に時間を費やす事も減りました。
ずっと昔から使っていてCMSの中でもMovableTypeが一番好きです。wordpressよりMovableType派な鷹Pとしてはついつい熱が入ってしまいました。
そして実はこのコラムもMovableType.netなのです。完全に鷹Pの好き嫌いで決めてます。
MovableType.netのご相談があれば鷹P指名してください。鷹Pお願いしますと言ってもらえればご契約成立時に鷹P割引5,000円を勝手につけます。
あー今回も最後までわりと真面目に書いてしまいました。悔しいので最後に少しふざけておきます。
ぐぇっぐぇっぐぇ(´ ・◞౪◟・`)
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