最近よく聞くD2C!ってなんじゃろな?
こんにちは!
最近めっきり涼しくなったと思っていたところに、今日は35℃超えの灼熱でグダついているしんちゃんです。
寒さが戻ることは「寒の戻り」と言いますが、暑さの戻りはなんていうのでしょうね。とりあえず「常夏エレジー」とでも名付けておくことにします。
さて、今日は巷でよく聞く「D2C(DtoC)」について。最近は、猫も杓子もD2Cですか?ってくらいD2Cという言葉を耳にします。
では、D2Cってなんのことでしょうか。
D2C(DtoC)とは?
消費者にメーカーが直接商品を届けることをD2C(DtoC)と言います。Direct(直接)To Consumer(消費者)の略です。
これまでなじみのある、B2C(BtoC)とどう違うのかというと、大枠では一緒です。しかし、その中でも直接的に消費者と接点を持つことをD2Cと言います。小売や流通を介さない形で直接消費者に商品を届けるということろが強調されています。
余談になるかもしれませんが、B2C(BtoC)とは、「Business to Consumer」企業から消費者へ。一方でB2B(BtoB)は、「Business to Business」企業から企業への販売事業モデル。ということになりますね。これはもう皆さん周知のことだとは思うのですが(´・ω・`)一応。
例えば、メーカーが製造して小売店などに卸してお客様へ商品を届けているとなると、それはB2Cであって直接的ではないのでD2Cにはなりえません。
ECサイトでも、例えば自社のオリジナル商品を楽天市場やamazon、Yahoo!ショッピング、Q10、その他もろもろのモールに店舗を展開しているのは、直接消費者とやり取りが生じるものの、それはD2Cではありません。
直接やり取りが発生しているのになんで?と思われるかもしれませんが、なにもかも製造元(メーカー)が主体となって行っているものがD2Cに該当するようです。
そして果たして本当に「直接」であるのか?と言われたら疑わしい部分があると思います。例えばお客様のメールアドレスはマスク化されておりで店舗側が顧客リストを完璧な状態でもつことはできません。また集客においてもモール側が広告を使用するので、これは店舗が直接消費者にアピールしているというには無茶があります。
メーカーが自社開発、オリジナル商品を、メーカーが主体となって、メーカーの手で消費者に直接届ける
間になにも介さない形でやりとりもプロモーションも行うと思ってたら万事OKだと思います。
D2Cは基本的にWEBでの販売が主!
基本的にD2CはデジタルD2Cと言って、ECサイトを立ち上げて直接お客様とやりとりをするというのがメインです。
メーカーが商品を作って、リアル店舗で販売するのは別の呼び名があってD2Cになるかといわれるとそうではないのです。
プライベートブランドを持つユニクロさんなんかがそうですね。自社で開発して自社小売り店舗で販売する。これは、SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)と呼ばれるようでD2Cとはまた違った意味合いです。
基本的にはデジタルのECサイトが主体と思っていて問題ないと思います。
D2C(DtoC)のメリット
飛ぶ鳥を落とす勢いのD2Cですが、こぞってD2C化していく背景にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
・利益率が高い
中間業者が入らないことにより、販売代理店へのマージンやショッピングモールへの出店料や手数料、その分の費用がありません。単純にその分のコストを抑えることができれば、大きく利益率も向上します。
プロモーション等を行わなければ、ドメインやカートASPへの利用料、クレジット代行費用、物流費用などの費用くらいになるのではないでしょうか。(詳細にはもっとあると思いますが。)
・自由度が高く独自性を発揮できる
販売ルートに他社を介している場合、契約や業界の暗黙の了解などで価格を自由に変更できなかったり、EC通販モールに出店している場合も同様に、モールのルールに従った形での販売形式をとらなければいけません。キャンペーン等も自由に行えない、、、というより、店舗独自のキャンペーンが時期によっては商機にならない可能性も出てきます。その点、自社ドメインのECサイトを持つとルールにとらわれることのない取り組みや販売方法を試せるので、大きなメリットになると言えます。
・顧客データの収集がしやすい
前述しましたが、モールに出店していると顧客情報を完全に店舗側が手に入れることができません。顧客情報はそのモールのものになります。また、わかりうる顧客情報をもってして店舗側が独自になにかしらのプロモーションを打つことも禁止されています。
自社ドメインサイトであればそういったしがらみもなく、顧客情報を蓄積できるので、そこから顧客属性やサイト内の動きを分析することができ、今後のビジネスの発展にも大きく役立ちます、ただ、自社管理になるので個人情報の取り扱いにはご注意を!
・顧客との距離が近い
直接的にやりとりを行うことで、顧客との距離感がぐっと縮まります。コンテンツを豊富に盛り込んでメーカーのストーリーを展開してファンを増やすというのはもちろん、SNSを活用してインスタライブで直接顧客の声を聞いて商品開発に活かしたり、またヘビーユーザーには試作品の感想を聞かせてください!と発信してみたり。顧客と商品の受け渡しだけでない、独自ドメインサイトならではのやり方を以ってして、顧客との距離をいい感じに縮めているD2Cメーカーもあります。
顧客側が、「自分がこのメーカーの商品開発の一端を担っているんだ!」と思ってもらえるようになったらとても強いですよね。競合他社にはなかなかなびかない顧客になると思います。
D2C(DtoC)デメリット
では、一方でD2Cのデメリットについてです。
・集客コストがかかる
容易に想像できることだとは思いますが、自社ドメインサイトへの集客はとても難しいです。EC通販プラットフォームはネームバリューがあり資金力もあります。それゆえにそれに伴う集客力が高いです。それに頼らず、最近作った育っていない生まれたばかりのドメインでインターネットの宇宙で勝負しないといけません。ECサイトができたら売れるなんてことはまぁありません。本当にありません。何かしらのプロモーションを行わないといけない上に、それにかかる初動のコストはかなりのものと踏んでいた方がよいです。
・商品力勝負になる
プロモーションをいくら頑張っても、商品に魅力がないと売れません。どこでも言えることではあるのですが。
そしてプロモーションがばっちり当たって、はじめはよくてもここに商品力がない限り2度目はありません。逆に商品に魅力があれば、このSNS戦国時代です、どこかの誰かが自発的にプロモーションを行ってくれて、なにがあったかわからないけど急に爆発しました!ってこともあります。
・軌道に乗るまで時間がかかる
やはり、見込み客が顧客に、新規顧客がリピーターにならなければ、軌道に乗ったとはいいがたい状況です。しっかりとプロモーションを行い、新規顧客に対してファンになってもらえるようにして、メーカーの想いも発信していく。
それは一朝一夕でできることではないので、やはり長期的な計画になります。
まとめ
今回はよく聞く「D2C(DtoC)」について簡単にまとめさせてもらいました!簡単にでもD2Cの特徴を掴んで、今後のビジネス展開のお役に立てれば幸いです。
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