自社ECサイトを作るには?

こんにちは!
春ですね。
これくらいの気温がずっと続いたらいいのに……。

今回は自社ECサイトについて色々書いてみようと思います。

そもそも自社ECサイトって?

ネットショップを始めたい!と思った時の選択肢として、まず2つ存在します。
「自社ECサイトを立ち上げる」と「ECモールに出店する」の2つです。

自社ECサイトとは、独自のドメインを取って、その企業自身が運営するECサイトのことです。
対してECモールは、多くのショップが集まったインターネット上のショッピングモールです。
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどが国内では有名です。

自社ECサイトのメリット

1. デザイン・機能などが自由に決められる

構築方法や、使用しているサイトにもよりますが、一般的に自社ECサイトの方が希望に合わせて柔軟に作ることができ、追加の開発や改修も自由です。

2. 企業や製品のブランディングができる

独自ドメインや、デザインを生かしてオリジナリティーを打ち出すことができるのも自社ECの長所です。
商品ページのレイアウトや注文画面、会員ページなどを自社のイメージに沿って自由に構築すれば、ECモールでは認知されにくいショップの名前や、ブランドイメージをしっかりとアピールすることができます。

3. データ活用がしやすい

ECモールではモール側が顧客情報を管理するのに対して、自社ECサイトでは顧客情報は店舗がさまざまなデータを自由に収集することができます。
サイト訪問者、購入者、リピーターなどの行動特性や、キャンペーン、会員情報、メルマガ、SNS連動など反響データをうまく活用することができれば、顧客のニーズに合った施策を打つことができ、売上アップにも繋げることができるでしょう。

自社ECサイトのデメリット

・費用がかかる
・集客を自社でしなければならない・難しい場合がある
・成果が表れるまでに時間がかかる

こちらでも紹介していますので、よければ合わせて読んでみてくださいね。

☆自社ECとは?モール型ECとの違いとメリットは?
https://www.apro-soken.co.jp/column/ec/ecec.html

自社ECサイトの構築方法

自社ECサイトを構築するための手段は1つではありません。
「フルスクラッチ」、「パッケージ」、「オープンソース」、「ASPサービス(ASPカート)」、「クラウドEC」と大きく分けて5つあり、それぞれかけることのできる費用や売上規模に合うものを選ぶことが大切です。

■フルスクラッチ

1からシステムを組んでサイトを作る手法です。
ゼロからECサイトを設計するため、自社の基幹システムや物流システムなどにあわせたシステムを構築する事が可能で、カスタマイズの自由度は後述するものの中で最も高くなります。ゼロから好きにできますからね。
その分コストと導入までの時間が最もかかります。

しかし、3~5年ほど経つとセキュリティー対策や、プログラム言語のバージョンやソフトウェアの保守切れなどでECシステムが古くなっていくため、リニューアルは避けられません。
また、フルスクラッチは自由にシステムを構築することができるだけでなく、ECサイトの最適化や改善がしやすいため、PDCAを迅速に回せることもメリットです。

■パッケージ

ECサイトの構築や運営に必要となる機能を一通り網羅したパッケージを購入し、そのパッケージを利用してサイトを作る方法です。
商品管理や在庫管理、売上管理などの機能が実装されているので、自社のサーバーにECパッケージをインストールすれば、1からシステムをプログラミングしなくてもECサイトを構築できるのが特徴です。
近年リリースされているパッケージは、フルスクラッチに匹敵するほどの拡張性を持っていることが多いです。

フルスクラッチよりは大幅にコストを抑えることはできますが、カスタマイズなしの基本機能だけでも数百万円以上、さらにカスタマイズをすると数千万円以上という価格帯が一般的です。

■オープンソース

外部に公開(=オープン)されているソースコードを使ってECサイトを構築する手法です。厳密にはパッケージの1つになります。
オープンソースのプログラムはほとんどの場合、誰でも無料でサーバーにインストールができます。
ECサイトを作る技術力があり、サーバー保守まで可能な企業の場合は、かなり低コストでスタートすることができます。

デメリットとしては、セキュリティ面に不安がある点です。
有名なオープンソースになるほど重大な脆弱性の情報が出回りやすいため、個人情報の流出など、重大なトラブルに発展する可能性があるため、セキュリティ面には十分に注意しておく必要があります。

また、オープンソースを利用したECサイトは、サービスを受けているわけではないため、トラブルが起こった際にサポートを受けることができません。
同じオープンソースを利用している方たちのコミュニティでの情報交換などはできますが、基本的に自力で解決することになります。
ECサイト構築から正しいセキュリティ対策まで専門的な知識が求められます。

サービス例:ec-cube、magento、WordPressなど

■ASPサービス(ASPカート)

ASPとはApplication Service Providerの略で、ASPサービス(カート)はレンタルサーバーを用意する必要がなく、提供されたクラウド上でECサイトを構築できるサービスです。
クラウド上でサービスが提供されているため、法改正などがあった場合も、システムのアップデートやサーバーのメンテナンスなどの保守管理はサービス提供企業が行うため、開発コストも最低限で抑えることが可能です。
また、初期費用や月額料金がかからないものが無料ASPや、月額費用が安価なASPカートもあるため、比較的簡単かつ低コストでECサイトをオープンすることが可能です。

プログラミングの知識がなくても簡単に作ることができますが、デザインや機能のカスタマイズには制限があり、自社ECサイトに合わせて作りこむことは難しい場合が多いです。

サービス例:MakeShop、Shopify、FutureShop、BASE、STORESなど

■クラウドEC

クラウド上にある共通プラットフォームを利用して構築する手法です。CMS機能や決済機能、受注管理などのECサイトに必要な機能がすべてクラウド上で管理されます。
クラウド上で管理されるため、サービス提供企業が新しい機能をアップデートしたり、システムもアップデートするため、システムを古くなることを考慮せずECの運営に専念することができます。

この点のみだとASPサービスと混同されやすいですが、自由にカスタマイズができる・外部システムとの連携が可能などと、ASPとパッケージの両方の良いところを兼ね備えたシステムと言えます。

デメリットとしては、長期的に見ればコストパフォーマンスが良くても導入費用が高額になるため、ある程度の規模でないと難しいかもしれません。
また、ソースコードが開示されていないため、ECシステムを自社で管理したい場合はクラウドECを利用できません。

サービス例:MakeShopエンタープライズ、ebisumartなど

まとめ

自社ECサイトの構築手法を中心に色々書いてみました。
ネットショップを始めたいと思った時に、無料で簡単に作れるサービスから自社のサービスに合わせてフルカスタマイズできるものまで、数多くの選択肢があります。
かけられる予算や自社サイトの販売規模に合わせて最適なものを選んでくださいね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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