楽天スーパーロジスティクス 

楽天スーパーロジスティクス
通称= RSL と表記されることも多いです。

楽天市場に出店している店舗様向けの物流アウトソーシングサービスです。

「AmazonのFBAみたんなもんでしょ」

との声をよく聞きますが、「はい」とも「いいえ」とも言いにくく、ついつい「まぁまぁ」とうなずきがちです。
しかし、それぞれのサービス特性を知れば「似て異なる」がしっくりくるのではないでしょうか。

確かに重なる部分はあり、ロジスティクスを主としたサービスという意味では同じですが、異なる部分も多くそれぞれが特色を出しております。
特徴的な違いの一つとして、出荷指示が挙げられます。

FBAは、アマゾンで売れれば自動で出荷されますが、
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場で売れれば出荷指示が必要になります。
ただ、受注管理システム(OMS)の導入が必須となっておりますので、設定すれば自動で楽天スーパーロジスティクス(RSL)に出荷指示を出せるようになります。

比較的なことは、またの機会にお話しするとして、今回は、そんな楽天スーパーロジスティクス(RSL)について知っていきましょう!

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楽天スーパーロジスティクス(RSL)

楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは物流アウトソーシングサービス】であり、楽天側が店舗運営者に代わって、商品の入荷、管理、発送といった物流業務を担当してくれます。
店舗様の大切な商品をお預かりし、お客様に迅速かつ安全にお届けするのはもちろん、専任担当のコンサルタントが店舗様に合わせて物流も経営もサポートされます。
土日祝含め365日発送に対応しているので、店舗はセールなどで注文が集中して忙しい時期でも、販売や接客業務に集中できることができます。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)の利用条件

◆楽天スーパーロジスティクス(RSL)の利用には2つの前提条件が設けられています。

楽天市場に出店していること
これは、大前提となることは言うまでもありません。
楽天スーパーロジティクス(RSL)を利用するには、見積フォームから問い合わせをすると、電話でのヒアリングがあります。
その後、楽天から見積を出してもらい、契約となります。
申し込みから稼働までは、1~2ヶ月ほど時間がかかり、すぐ使うことはできませんので、急ぎ使いたい場合は要注意です。

受注管理システム(OMS)を導入していること
クロスモール・助ネコ・通販する蔵・BOSS・ネクストエンジンなど任意の受注管理システム(OMS)を導入することが、倉庫との連携を図るため必須となります。

システム導入には時間とコストがかかり、運用には専門知識が必要となるほか、利用開始までの設定も求められます。
そのため、特に初めて物流アウトソーシングを検討中の企業にとっては、導入の敷居が高く感じる可能性もあるでしょう。
ただし、一度システムが整えば、その後は効率化につながる場合が多いため、メリットとのバランスを確認しておくことが大切です。

OMS =「ORDER MANAGEMENT SYSTEM」の略で、「受注管理システム」です。
注文を受けると、自動的に商品の発注や在庫管理・商品管理・出荷管理・顧客管理などを行えるシステムで、受注管理を効率的に行えます。

◆そのうえで以下の条件をクリアすることが必要です。

商品管理用バーコードを表示すること
商品にあるJANコードを基本使用します。
AmazonのASINラベルも使用可能です。
バーコードがない商品については、ツールを使用して作成する必要があります。
RSL担当者に相談すれば無料ツールを紹介してもらえます。

組み立てが必要なもの・危険物・生もの・冷蔵・冷凍品でないこと
梱包されていない・できない商品や設置が必要な商品も不可となります。

保管する商品の三辺合計が160cm以内であること
25kg以上の大型商品も不可となります。

夏場(最大40℃)・冬場(0℃程度)の保管に耐えられる商品であること
商品にカビや虫害、鼠害などが発生した場合の賠償はありません。

上記、6つの条件をクリアできる商品であれば、楽天でRSLサービスを使用し、倉庫保管から商品出荷まで任せることができます。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)のサービス内容

楽天側が店舗運営者に代わって、商品の入荷・管理・発送といった物流業務を担当してくれます。
土日祝含め365日発送、あす楽にも対応しているので、店舗はセールなどで注文が集中して忙しい時期でも、販売や接客業務に集中することができます

基本サービス

入庫
通常出荷はもちろん、仕入れ先またはメーカーから楽天の倉庫に直接納品もできます。

保管
注文が入るまで、楽天の倉庫で預かってもらえます。

出荷
商品の注文が入ったら、楽天に出荷指示を出します。

梱包
楽天側で梱包してもらえます。
必要であれば、ラッピングやチラシ同梱も可能です。

配送
楽天の倉庫から発送し、商品は日本郵便で注文者に届きます。

◆その他のサービス

専任担当者がつく
RSLでは、顧客ごとに、専属の担当者を配属してくれるため、細かなサポートを受けることが可能です。
これにより、業務のやり取りがスムーズになり、問題が発生した際にも迅速に対応できます。
また、専任担当者は顧客のビジネスについて深く理解しているため、物流に関する提案を行うことも可能です。

あす楽に対応できる
あす楽とは楽天市場のサービスで、15時までの注文で翌日に商品を配送するものです。
RSLは、あす楽の基準を満たすための在庫管理と発送作業をサポートし、購入者への信頼度向上と購入意欲の喚起を可能にします。
消費者が急なニーズに対応するための商品購入を求めている現代において、あす楽の対応は大きな魅力として顧客満足度の向上につなげることが可能です。

分析レポートの提供がある
楽天スーパーロジスティクス(RSL)が優れている点の1つに、分析レポート「RSLカルテ」の提供があります。
RSLは、商品の出荷状況や在庫状況など、物流に関連するさまざまなデータを集約・分析し、顧客企業に提供してくれます
リアルタイム情報をもとにビジネス上の意思決定を行うことが可能となるため、需要予測や在庫管理、営業戦略の策定など、より効果的な運営を実現可能です。
このように、RSLの分析レポートが、ビジネスをサポートしてくれます。

不着返品受入の対応も可能
楽天スーパーロジスティクス(RSL)では、配送後に顧客から返品があった場合や、何らかの理由で配送が不着となった商品の受け入れも可能です。
倉庫で受け入れられるため、物流管理がしやすくなり、企業側の手間も軽減できます。
特に、返品・不着商品の再配送や在庫への戻し作業は手間と時間がかかるため、アウトソーシングできるのは大きなメリットです。
商品数や規模が大きい場合は、不着返品受け入れが必要性かどうかも確認しておきましょう。

主なオプションサービス

●商品期限管理
食品や飲料、またサプリメントなど消費期限を正しく把握し期日が近い商品から順に出荷いたします。

●ギフトラッピング
ギフト用ラッピング資材で商品を包装し、出荷いたします。

●チラシ・販促物封入
チラシや販促物などの封入物同梱が可能です。
同梱されたチラシ類は購入客の目にとまる事が多く、売上アップが期待できます。

●コンテナ入庫
海外からのコンテナを倉庫で荷受けいたします。 
大量の商品を一度に取り扱う企業はもちろん、大口の顧客や一定期間に大量の在庫を抱えるシーズンやイベントなどでも活用できます。



楽天スーパーロジスティクス(RSL)の料金形態

「在庫保管料+出荷作業料+配送料」で、配送を代行してもらうことが可能です。
配送費は全国一律で、北海道・沖縄離島宛の場合も、全国同じ料金で利用できるので安心です。

在庫保管料
保管料は、商品の大きさと保管日数によって変動し、計算式は
7.5(円/月/個)×商品体積(立方センチメートル)÷ 1000 × 保管日数(日/月)÷ 当月の日数(日/月)
です。

出荷作業料
出荷作業料は、商品のピッキング・梱包・出荷に発生するコストです。
商品の量や形状により変動しますが、極小~大まで大きく4サイズあり、1点あたり50円から200円程度となります。

配送料
配送料は荷物のサイズや重さによって異なりますが、ポスト投函なら180円(税抜)、宅配便の60~100サイズの場合は380円(税抜)です。
最大の140~160サイズの場合だと850円(税抜)となります。
どちらの料金も、業績や取引量により割引が適用される場合もあります。

まとめ

楽天スーパーロジスティクス(RSL)のデメリット

主にコスト面とOMS未導入であれば、システムを使うための知識を学ぶ必要があります。
現在の自社の物流コストと人件費を比較し、しっかり検討する必要があります。
また、スーパーセールなどの大きなイベント時は、あす楽注文
を優先され、通常注文が普段よりおそい出荷となり、通常3日以内設定から最大5日間での発送期間に変更になることも多々あります。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)のメリット

自社で倉庫を構えるコストが掛からなくなり、ピッキングや梱包などの発送業務から解放されます。
土日祝含め365日発送に対応しているので、出店にかかわる商品管理・商品ページ作成・受注処理と顧客サポートに集中することができるのが最大のメリットではないでしょうか。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)を利用することで、あす楽発送などのユーザビリティ向上にもつながり、リピーターだけでなく、新規顧客の獲得にもつながるかもしれません。
今回ご紹介した内容を参考に、自社にとってRSLを利用する価値があるかどうかを検討してみては如何でしょうか。

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