楽天運用の基礎知識

ここでは、楽天運用の基礎知識を以下3点のポイントから解説していきます。

• 楽天市場の概要
• 楽天市場への登録方法
• 売上手数料

それぞれ解説していきます。

楽天市場の概要

楽天市場は日本で最も大きなECモールです。
ECモールと聞くとAmazonが一番だと思われる方も多いかと思いますが、流通総額は楽天の方が多いです。
利用ユーザーはシニア層が多く、高齢化の進む日本では今後さらに楽天市場の市場規模が拡大していくことが予想されます。
また、高齢者の利用ユーザーが多いため購入される商品は生活用品といったリピートされるものが多く、出品者からすると嬉しいポイントでしょう。

楽天市場への登録方法

楽天出店では、「がんばれ！プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」の3つがあり、月額出店料や登録可能商品数、画像容量などが変わりますので、今後の出店スタイルに合わせて選択しましょう。
詳しくはこちらの楽天公式サイトよりご確認下さい。

楽天市場に出店する手順は以下の通りです。

１.Webで出店申し込みする

①    楽天サイトの「出店申込ボタン」を押す。
②    アカウント運営責任者情報、会社情報を入力する。
③    RMSアカウントを開設する。
(RMSとは楽天市場の店舗運営システムを意味しています。)

開設手続きから2～④週間程度でアカウント利用できます。

2.開店準備する

開店するために必要な情報を登録します。
また、運営するためには審査を受ける必要があり、審査を受けるためには以下の条件を満たす必要があります。

【審査を受ける条件】

• 店舗ルール検定を受け合格していること
• 楽天から売上が振り込まれる口座を登録していること
• 楽天に自動で振替設定する口座を登録していること
• 配送に関する設定がされていること
• 商品の登録、カテゴリページの作成、看板画像が作られていること

以上の条件を満たしている場合のみ審査可能です。
開店準備から審査までは２週間～３ヵ月かかることがあるため、前もって行動するようにしましょう。

3.出店する

審査通過後は、楽天のルールに従い運用していきましょう。

売上手数料

楽天の売上手数料は経由方法、売上金額、登録プランにより変わります。
たとえば、「がんばれ！プラン」の場合は以下のようになります。

【モバイル経由の場合】

【パソコン経由の場合】

表から分かるようにパソコンに比べモバイル経由の方が利率は低く、どちらも売上額が高くなればなるほど適用利率は低くなります。

商品登録のノウハウ

楽天で出品する際には「ショップページが最適か」常に意識するようにしましょう。
店舗のショップページが購入者にとって見づらく印象が悪い場合、ショップが見られる確率が減り、結果的に商品を購入してくれる方が減ってしまいます。
そのためショップページでは、ページの第一印象が見やすく惹かれるようなデザインか、商品画像は見やすいか、商品情報は分かりやすいか、購入ボタンは押しやすい配置になっているかなど購入者目線で作成しましょう。

販売促進のトレンド

楽天市場で販売促進するには以下2点を意識しましょう。

• 外部からの顧客獲得
• 店舗レビューの高さ

それぞれ解説します。

外部からの顧客獲得

ネットショッピングを利用する多くのユーザーは、GoogleやYahoo!の検索機能を利用し商品を探します。
そのため、楽天の中だけでしか表示されない商品では売上に限界があります。
売上を向上させるためにはGoogleやYahoo!で検索した際にも商品が表示されるように、商品ページを工夫することで販売促進が可能です。

店舗レビューの高さ

商品を購入する前に店舗レビューを確認する購入者は多いです。
ネットショッピングでは、実店舗と違いすべてオンラインでのやり取りになるため、レビューの評価が店舗の信頼性に直結します。
そのため、高いレビューを貰える運用を意識し、実際にいただいたレビューを確認し、必要があれば改善を行うことが重要です。

集客数を増やすための施策

楽天出店する際には、集客数を増やすために以下3点を意識しましょう。

• 検索で上位に表示されるか
• 広告を活用しているか
• SNSを活用しているか

それぞれ解説します。

検索で上位に表示されるか

楽天では自分以外の出品者も多いため、検索結果で上位表示させる必要があります。
購入者は検索し、良い商品があれば下まで確認せず購入することが多いため、商品が上位表示できないと存在すら認識してもらえない可能性があります。
認識してもらえない限り、購入してもらえることはありませんので、検索キーワードに沿った情報を商品情報に盛り込むなどSEOを意識しましょう。

広告を活用しているか

広告を上手く活用することも売上を上げるポイントです。
楽天市場では主に以下4つの広告があります。

• ターゲッティングディスプレイ広告
• 楽天CPA広告
• RPP広告
• クーポンアドバンス広告

上記の中でも、RPP広告は検索連動型広告であり、先ほど解説した「検索結果で上位表示する」ことに利用できます。
広告を活用するにはコストがかかりますが、うまく活用すれば売上向上につながりますので費用対効果を意識し利用を検討してみましょう。

SNSを活用しているか

近年では、InstagramやTikTokといったSNSで欲しい商品を探す方が増えています。
そのため、SNSでも自社商品のアピールを行うことで、より多くの方に自社商品の存在を知ってもらうことができます。

顧客満足度向上のポイント

顧客満足度の向上は、今後のリピート率、売上向上に直結します。

そのため顧客満足度を向上するために以下3点を意識するようにしましょう。

• 顧客対応を改善する
• 商品の品質管理の徹底
• アフターケアの充実

それぞれ解説します。

顧客対応を改善する

顧客が自社の対応について、どの様に感じたかはレビューを通して知ることができます。
もし対応が高評価であれば、高評価となった対応を継続させ、不満を感じている部分があれば、今後も繰り返し利用して頂けるように改善する必要があります。

商品の品質管理の徹底

商品の品質に問題があった場合、顧客に不快な思いをさせてしまうと共に、店舗の信頼性が低下してしまいます。
「この店舗の商品は質が良くない」といったような評価を受けてしまうと、そのレビューから信頼性が低下してしまうこともありますので、商品の品質管理は徹底して行いましょう。

アフターケアの充実

購入者へのアフターケアは、高いレビューに繋がり新しい顧客から購入してもらえる可能性が上がったり、購入者が安心して商品を買えるためリピート率が向上したりと、売上を向上させる上で非常に重要になってきます。

まとめ

楽天出店運用について、ご理解いただけましたでしょうか？
楽天運用していくには、できるだけ多くの利用者に自社商品を認知してもらうために、SEOを意識した商品ページの作成や、SNSおよび広告を上手く活用していくことが重要になります。
今回解説してきた登録方法や、運用する上でのポイントを意識し、実際に楽天運用する際の参考になりましたら幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました