Shopifyにおける決済の特徴と困ったこと

こんにちは。
今回はShopifyで利用が可能な決済方法や決済代行サービスの概要について…はまとめません!
そちらは巷にある素晴らしい記事をご参考にしていただき…。
ここでは、実際にShopifyを運用してみて気づいたShopifyの決済における特徴や困ったことをまとめていきたいと思います。

Shopifyの決済って、他のサービスを使い慣れた身からすると癖があるんですよね…。

そもそも決済代行サービスって何?

Shopifyにおける決済の特徴を述べる前に前提のお話です。
なんのECサイトを立ち上げるにしても共通ですが、決済代行サービスの利用は実質ほぼ必須です。

もちろん自社管理の銀行振り込みや、代引きだけで頑張っていくというのであれば、契約は不要です。

・・・が、そんなの現実味が無さすぎますよね!
幅広い決済方法があるということは幅広い顧客の獲得に繋がり、売り上げを上げる上ではとっても大事なんです。

では、その幅広い決済方法はどうやったら導入できるのでしょう?

ショップはクレジットカードなどの決済方法を導入したい。なのでクレジット会社と契約を結ぶとしましょう。
しかし、クレジット会社は複数あります。本来、一口にクレジットカード決済といっても、使用するにはその1社1社の加盟店となり契約を結ぶ必要があります。
そこを取りまとめたり、他の決済も同時に利用できるようにしてくれるのが決済代行サービスです。

Shopifyの決済には、大きく分けてこの決済代行サービスを利用した外部決済と手動決済があります。
以上を前提としたうえで特徴を見て生きましょう。

Shopify決済の特徴

①自動承認と手動承認がある

Shopifyは、決済を「自動承認」「手動承認」から選ぶことができます。
自動承認は、注文と同時に決済が走り請求が確定します。

手動承認とは、注文が入った段階ではオーソリの審査が行われ、手動で請求を確定させる方法です。
日本では一般的な方法ですね。ただクレジットカード決済では、承認期間内に確定処理を行う必要があります。
が、この承認期間が7日間と短いのです…。(ShopifyPlusはもう少し長いです!)

海外では配達指定日サービスはほとんどなく、Shopifyにはもデフォルトでは搭載されていないので、その関係かもしれませんね。
通常カードのオーソリは30~90日持ちますので気にすることはほとんどないのですが…。

しかし日本でECをやる以上配達日指定機能は必須に近く、余裕で発送まで7日間以上あくケースもあります。
その為、自動承認のショップがほとんどです。

②自動承認の場合、金額変更が「追加分のみ」と「返金」になる。

自動承認の場合、注文時に請求が確定しているので、注文内容の変更で「減額」となった場合は返金処理を行います。

そして「増額」の場合は「増額分のみ」追加決済手続きのメールが送信されます。
そのメールを元に、購入者は手続きを行う必要があります。

他の決済代行サービスでは「オーソリを丸ごと取り直す」「請求済みであっても、請求済みの取引情報を削除し、丸ごと決済をやり直す」ことが多い為、注文者の手続きは必要ありません。
一般的な決済サービスと動きが少し異なりますので、ご案内の文章は注意しましょう。

更に入金消込の際に特に注意なのですが、この追加分の未決済は1度目の決済方法とは異なるものを選べてしまうため、もしそんなことが起こると消込作業が余計に大変になります。
追加決済の通知テンプレートを編集し、1度目と同じ決済方法を選択するようご案内をしておく方が安心です。

決済サービスごとの困ったこと珠玉のエピソード集

・ShopifyPayment


はい、これを導入しないという選択肢はほぼない決済サービスですね。要はクレジットカード決済です。
しかも、これ一つ導入するだけで、appleペイとGoogleペイも利用ができてしまいます。スマホでの買い物が主流になっている今これは強いです。
ブランドの種類にもよりますが、手数料はお安め。しかも最上位であるShopify Plusプランを利用することで、決済手数料は最大3.15%まで下がります。
所定の手続きを済ませるだけで利用が可能なのも凄いですね。開通手続き結構ややこしいですからね。

【困ったエピソードそのいち】
Shopify PaymentはShopifyがにおいて、最も一般的な決済サービスです。
審査は厳しくない…という噂ですが、こんな困ったことがありました。

弊社代表の李は韓国籍です。その為、本人確認書類の免許証と、カードの名前が一致せずなかなか審査に通りませんでした。そして忘れたころに再度追加の情報を求められ、何度も申請のやり取りしていました。
多くないケースだとは思いますが、Shopifyは越境ECに強いと言われているサービスですので、起こらないとは言えないでしょう。

【困ったエピソードそのに】
ShopifyPaymentを利用しなくても、手数料がかかる…!!
『いやいや、導入しない手はないんだから入れればいいじゃん、なんでそんな面倒くさいことするの?』
そう思うかもしれませんが、ShopifyPaymentには禁止商材が存在します。ここに該当してしまうと、いくら使いたくても使えません。中には途中で停止になってしまったサイトも…。
手数料を両手取りされてしまうため、もし禁止商材に当てはまるのであれば別のカートの検討も視野に入れるのもいいかもしれません。

・AmazonPay

でました!ユーザー人気の高いAmazonPayです!
会員登録の手間が面倒、色んなサイトにカード情報を登録したくない…などお客様のニーズに答えられる便利なところがたくさんあります。
法人登録をしないと利用できないことから、導入されているだけでサイトとしての信用もありますね。

【困ったエピソードそのさん】
姓名別カラムにすると決済がうまくいかないことがある。
Shopifyはカート画面の入力情報を「姓」「名」を分けるか、分けないかを選択することができます。

ただ、AmazonPayだと「姓名」が1つのカラムに入ってしまうためか、決済がうまくいかなかったり、前述の追加決済時にエラーが出たりしたことがあります。
これはカート画面の情報を「姓名」を一緒に設定することで解消する問題ですが、設定の際は注意しましょう。


【困ったエピソードそのよん】
請求先住所に配送先住所が自動で入る
これは特にギフト注文の需要の高いショップや、不正アラートが誤って出る原因にもなるので非常に鬱陶しい問題です…。

Shopifyのカート画面は、基本的なカスタマイズしかできません。
で、Shopifyは「請求先住所」なる情報を必ず入れなければいけないんですね。ShopifyPaymentか手動決済であれば、最後に「配送先住所と同じ」かどうかを選択するチェックボタンがあるのですが、AmazonPayに代表される外部ログイン決済サービスですとここを飛ばしてしまい、結果、請求先住所という項目に配送先住所がそのまま入ってしまうんです。

これの何が問題かというと、ギフトで私が社長へゴマすりのお中元を贈ったとして、通知メールの請求先住所に社長の情報が表示されるわけです。はっきり言ってビビります。
アプリ実装の領収書をダウンロードすると、請求先情報が出力されて私ではなく社長が購入したことになってる…なんてこともありました。
(しかも管理画面でこの請求先住所ってのが編集できないのです…なんて厄介…)


・GMOイプシロン

後払いも使える!コンビニ決済も使える!個人事業主でも申し込みできる!
日本の会社!カスタマーサービスも充実!英語翻訳サイトに頼る生活に疲れた時にはなんて楽なんだと染みわたります。


【困ったエピソードそのご】
コンビニ決済が実際には期限内なのに、Shopify管理画面では期限切れと表示されていました。
で、期限切れだからと誤ってキャンセルしちゃったんですね…
まあ流石というか、イプシロンのマニュアルには注意事項として記載があったので疑問は解決しましたが…。

Shopifyは日本においてまだまだ新しいサービスです。日々日々アップデートもされています。なので決済というECにおいて超重要な連携で不具合を起こすこともあります。


まとめ

Shopifyは勢いのあるサービスですが、やはり日本のサービスではないので、注意すべき点も異なる場合があります。
そして英語の情報も多く、自分の欲しい情報が探しにくくもあります。
勿論サイトのデザインだって商品ページだって超重要です。
でも、お客様の大切なお金をお預かりする決済だって同じくらい大切です。

株式会社アプロ総研では、2020年よりShopifyでのサイト構築を行える「はじめてEC」というサービスを展開しています。
実際にショップを運営しているからこそのトラブルの対応事例や情報を蓄積しておりますので、是非サービスのページにも目を通してみてくださいね。

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