Shopifyペイメントについて。何がそんなに凄いの?
こんにちは。アプロ総研の受注担当です。
ECサイトの立ち上げに置いて、どんな決済方法を導入するかは大きなポイントですよね。
今回は、Shopifyのもっとも主要な決済方法、Shopifyペイメントについてご紹介します。
取引手数料や禁止商材まで盛りだくさんです。それでは対戦よろしくお願いいたします。
Shopifyペイメントとは
まずは基本からいきましょう。
Shopifyペイメントとは、その名の通り、世界トップクラスのECプラットフォームである「Shopify(ショッピファイ)」が提供する公式の決済サービスです。
誰でも簡単にECサイトを制作することができるサービス「Shopify」の有料プランに申し込むと簡単に使えるようになる標準搭載されている決済サービスであり、決済手数料も割安に設定されているんです!
凄い凄いと言われるShopifyペイメントですが、実際には何がそんなに凄いのか、解説していきたいと思います。
Shopifyペイメントの凄い所
凄い所その1:手続きが簡単…!!
下記の情報を登録すれば審査なしに使用が可能です!
Shopifyペイメントの設定はとても簡単! Shopifyの管理画面でストアを開設する際の決済の初期設定がShopifyペイメントになっています。そこから登録フォームに移動し、会社情報や個人情報などを入力すれば設定は完了です。
早いし簡単です。これは本当にすごいです。通常の決済代行サービスより圧倒的に簡単です。
通常、ECサイトに決済サービスを導入するときは審査が必要です。しかしShopifyペイメントは、導入時の審査が不要というメリットがあります。通常、数週間〜1ヶ月ほど審査にかかることが多く、すぐに利用開始することはできないんです。
新たなアカウントの登録などが不要で、管理画面から数ステップの設定をするだけですぐに複数のクレジットカード決済に対応できるようになります。
但し、売上が増えてきた段階で、追加の審査が発生しますのでご留意を。
⇓⇓⇓マニュアルはこちら⇓⇓⇓
https://help.shopify.com/ja/manual/payments/shopify-payments/setting-up-shopify-payments
凄い所その2:色んな決済方法が使える
まずShopifyペイメントを有効にすると、デフォルトでクレジットカード決済が使用できます。
ベーシックプラン (月額25ドル) |
スタンダードプラン (月額69ドル) |
プレミアムプラン (月額299ドル) |
|
Visa / MasterCard | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
American Express | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
JCB | 4.15% | 4.1% | 4.05% |
Shopifyペイメントで対応可能なクレジットカードブランドは「Visa」「MasterCard」「American Express」「JCB」です。JCBだけ少し高いですね。
後はチェックを入れるだけでGoogle Pay、Apple Payを使うことができます…!スマートフォンでのオンラインショッピングの利用者が増えている昨今、Apple PayやGoogle Payに対応していると大きなメリットになりますよね!また、Apple PayとGoogle Payは、日本円のほか多通貨での決済が可能なので越境ECにも使えちゃいます。
Shopifyが提供するクイックチェックアウトのShop Payにも対応しています。Shop Payに自分の住所やクレジットカード情報を保存しておくと、次回以降のお買い物の時にShop Payを有効化しているストアで保存した情報を使用して簡単にワンクリックでお買い物ができちゃうんです。これなら「※カゴ落ち」を防ぐことが出来ますよね。
※カゴ落ちとは・・・利用者がカートで離脱してしまう事
ECの決済方法には今やバリエーションが求められます。「自分の使いたい決済方法がない」という理由が購入をやめる理由にもなるからです。一般的に最もよく使われる決済方法はクレジットカードですが、クレジットカードを持たない人でも利用できる「銀行振込」「代引き(代金引き換え)」や「コンビニ決済」「携帯キャリア決済」などShopifyペイメント以外の決済方法も用意されていて、Shopifyペイメントとの併用ができます。ただし、Shopifyペイメントの設定を無効にしてしまうと、すべての取引に0.5~2.0%(Shopifyのプランによって異なる)の取引手数料が加算されるため、注意が必要です。
Shopifyペイメントをメインに、顧客に必要とされる決済方法を追加していくことになります。Shopifyでストアを開設するなら、決済方法にまずShopifyペイメントを選ぶことをおススメします。Shopifyペイメントには、取引手数料や振込手数料が無料にだという大きなメリットがあり、手続きは簡単でスピーディー。そしてストアの管理画面で支払いを簡単に管理できる点も魅力です。最初はShopifyペイメントを決済方法の軸として、そこからストアの個性やターゲットに合わせて、クレジットカードを持たない若年層や海外の顧客が使いやすい決済方法は何かといったことを考えながら、必要な決済サービスを追加していきましょう。
凄い所その3:初期費用や取引手数料が無料
一般的な決済システムは、「決済手数料」「決済サービス利用料」が発生します。基本料金+従量課金みたいなもんですね。
一方Shopifyペイメントは注文に外部サービス取引手数料がかかりません。これ地味にすごくないですか。「決済手数料」だけでOKってことです。
しかも、Shopifyペイメントはこの「決済手数料」も国内最安水準といわれており、Shopify ペイメントの最安プランの場合、VisaやMastercardは3.4%の手数料のみで決済できるんです。
大体「決済サービス利用料」が無料のサービスは「決済手数料」自体が高めだったりするんですよ。
また、導入のための初決済手数料以外の初期費用や月額固定費用が不要なので、小規模な事業者にとってはとっても嬉しいですよね。決済手数料の金額はプランによって異なります。
凄い所その4:入金が早い!
先ほど述べたようにShopifyペイメントは入金手数料がありません。
しかも入金サイクルがめちゃめちゃ早いんです。
ご購入から最短で5日最長でもなんと11日後くらいには振り込まれます。
つまり、売り上げを素早く現金化できるということです。
小さいEC事業者にとってこれはキャッシュフローが良くなるので嬉しいことこの上ありません。
特にショップを立ち上げたばかりだと入金が遠いのは苦しいですからね。
また、支払い情報を管理画面からリアルタイムで確認することができます。
次回の支払予定日の確認、入金時の通知設定も可能ですので、仕入れの計画なども立てやすくなります。
凄い所その5:不正注文のチェックが標準装備!
自身で決済代行サービスを申し込み導入する場合は、別途不正注文を防ぐために3Dセキュアの導入が必要だったりするのですが、Shopifyペイメントは独自のセキュリティで不正の確立がある注文を検知してくれます!
3Dセキュアが自動的に有効となっています。
しかし、すべての支払いが3Dセキュアの対象とはならず、購入者様のカード会社や金融機関等が必要と判断した場合にのみ3Dセキュアが作動する仕組みになっていて3Dセキュア認証が作動した場合には、認証ページに遷移し購入者様側にて認証をしていただく形になっています。
AmazonPayだと、特性がバッティングして明らかな誤検知もありましたが、こういうオプション料が積もり積もってランニングコストとなりますから、オプション料はかからずにセキュリティ強化ができるのはうれしいですね。
これだけではまだ不安だ!という場合にはその他の不正検知アプリの導入なども出来ます。
念には念を必要ですよね。
Shopifyペイメントのデメリット
何となく色々凄いということが分かったと思います。
しかし、いいことばかりのサービスはこの世にありません。Shopifyペイメントにもデメリットは当然あります。
①禁止商材がある
Shopifyペイメント側でも禁止商材が設定されています。
https://help.shopify.com/ja/manual/payments/shopify-payments/supported-countries/japan
Shopifyのサイト開設はできても、Shopifyペイメントでの規約に引っ掛かるとShopifyペイメントを利用することができません…。
はじめは使えたとしても、突然、事前告知なくアカウントが停止されてしまうこともあるため、注意が必要です。
その場合は外部の決済代行サービスを契約することで、クレジットカード決済やコンビニ決済などが利用可能です。ただ、後述のデメリットも伴います。
②Shopifyペイメントを利用せずに外部決済を使用する場合、手数料が2重でかかる
そう。Shopifyペイメントを利用していないと、外部の決済代行サービスの手数料とは別に、追加でShopifyの手数料がかかってしまうんですね…。
2重に手数料がかかります。
ベーシックプラン |
スタンダードプラン |
プレミアムプラン |
|
外部サービス取引手数料 |
2.0% | 1.0% | 0.5% |
コンビニ決済や後払い決済を拡張として使う分には外部の手数料のみの負担なので負担はそれほど大きくないですが、使えない場合はかなり痛いです。
取引手数料が無料というShopifyの強みの恩恵を受けられないことになりますからね…
ここに当てはまってしまうショップは、Shopify自体の利便性と照らし合わせてShopifyで出店するかどうかを考えてもいいかもしれません。
③多様な決済方法が基本仕様ではない
前述した通り、Shopifyペイメントで利用できる決済方法は
- クレジットカード決済
- apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
の4種類です。
日本において人気の高い、後払いやコンビニ決済は基本仕様では使うことができません。
ですので、利便性の高いサイト作りを行いたい場合は、別の決済サービスの導入をする必要があるということです。
また、自社銀行振り込み、代引きも手動の決済方法として設定が可能ですが、代引きの手数料がカートページで加算されないなどの問題もあります。
特定商取引法のページや、カートの決済方法詳細、注文確認メールなどに注意書きをしておかないと手数料を加算した額をお支払いいただけなくなります。送り状を発行の際にも、手数料を加算した額が記載できるように設定をするか、注文情報を修正する必要があります。
最低限のサイトを立ち上げるための手続きは簡単でスタートダッシュに優れますが、高機能なサイトの構築をしようとするとこういったデメリットもあります。
④チャージバック手数料がかかることがある
顧客が購入品の払い戻しなどを希望した場合や不正なカード利用が発生した場合、チャージバックが発生します。その際、チャージバックが顧客にとって有利な結果となると、事業者は返金対応をするだけでなく、チャージバック調査のための費用を請求されます。これがチャージバック手数料です。
日本では1,300円のチャージバック手数料がかかります。クレジットカード会社による審査には最大75日かかることもあります。チャージバックが発生した場合、異議を申し立てられた金額をShopifyへと返金、Shopifyからチャージバック手数料が返金されるという事になります。
ま・と・め
1:Shopifyペイメントは簡単に使い始めることができ、スタートダッシュが早い。
2:決済手数料のみで、サービス利用料や振込手数料はかからない。
3:不正検知サービスがもれなくついてくる。
4:特にShopifyペイメントを利用できない場合手数料が2重でかかるため、メリットが少なくなる。
いかがでしたでしょうか。皆様のご参考になりましたら幸いです!
フォローしませんか?